食事はお腹を満たすことだけが目的ではありません。歯や顎の骨、ひいては全身の正しい発育を促すという意味でも、とても大切な行為なのです。食べることは歯やお口と密接に関わっているため、近年では「食育」の考え方を重視する歯科医院が増えてきています。こちらでは、練馬区桜台の歯医者「太郎歯科桜台診療所」が食育の大切さについてご説明します。
食育とは、「健康的な食事とは何か?」「食事はどうあるべきか?」ということを子供に正しく伝え、実践を通して食に関する幅広い知識や選択する力を習得させることによって、健やかな身体の成長を育むという考え方のことです。そのルーツは明治時代にまでさかのぼりますが、2002年に時の政権だった自由民主党が食育調査会を設置して以降、大きく取り上げられるようになりました。
成長過程のさなかにある子供と食育は、切っても切り離せない関係にあるもの。当院では、食育に関するさまざまなアドバイスを通してお子様の健康維持をお手伝いしています。
よく噛んで食べることの重要性
食文化の変化にともない、現代社会は柔らかい食べ物が非常に多くなりました。それに合わせて、子供の咀嚼(そしゃく)回数が激減していると言われています。特に成長期によく噛んで食べる習慣が身に付かないと、顎が正しく発達しません。その結果、顎が細くなって永久歯が並ぶスペースが足りなくなり、歯並びや噛み合わせが乱れてしまうのです。
朝食の重要性
ある程度の年齢になると、1日3回の食生活が定着します。3食すべてでバランスよく栄養を摂取できれば理想的ですが、必ず実践できるとは限りません。朝・昼・晩の食事のなかで、特に重要なのが朝食です。朝食には脳に刺激を与え、眠っていた体を起こす役割があります。最近では朝食を食べないお子様が増えていますが、健康的な生活のためには朝食が欠かせません。
おやつの選び方
お子様は一度に多くの量を食べることができないため、おやつも栄養を摂取する貴重な“食事”の機会になります。しかし、「食べる」ことは虫歯のリスクを高める行為でもあります。状況に合わせて虫歯になりにくいものをうまく選び、お口のトラブルを招かないように工夫しましょう。おやつを選ぶポイントは、口腔内に長く留まらないことと、糖分が少ないものにすることです。
虫歯になりやすいおやつ | 虫歯になりにくいおやつ |
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食後のブラッシングやうがい
食後のブラッシングは歯の健康を守る大切な習慣です。ただし、小さなお子様の場合は正しいセルフケアができない可能性が高いので、お子様がブラッシングをした後に歯みがきチェックと仕上げみがきをしてあげてください。また、食後だけでなくおやつの後もブラッシングをさせるようにするとよいでしょう。外出時で難しい場合は、うがいだけでも効果的です。